無意識に書いた日記

意識は少し高めです。

物語の「キレ」について

「キレ」とは何か?
簡単に言うならば、全く先が読めない展開」とでも言いましょうか。
例えば、一時期話題になっていた、ある異世界転生。
物語冒頭で主人公がお約束のトラックとの衝突をします。
そして、いざ異世界! と言ったところで、異世界に行ったのはトラックの方。
お約束を完全に打ち破り、見事話題となっていました。

確かに「先が読めない」とは思いますが、僕はその後のトラックの存在こそ、キレがあると思いました。
異世界にトラックは無い。
それだけで異界人は奇異な目で見てきます。
そしてもトラックが異世界転生したのだから、当然トラックが何か問題を解決する訳です。
想像が広がる広がる。トラックで魔王を引くことだってできますし、ただ運ちゃんになって「こんな生活もありかなぁ」とほのぼの生活していくことも出来ます。
つまり、先の展開が全く読めないのです。
これが、作品の「キレ」なのだと、僕は考えます。発想の穴、とも言えますね。

で、まぁこの「キレ」が何かと言いますと、最強の導入になる、という点です。
どう考えても先が読めない気になる! と読者が思う導入こそ、最高の起爆剤であります。
後は出落ちにならないようにしっかりと一貫性を持ち、王道だったりオリジナルカテゴリで勝負するなどができます。
素晴らしいですね。

・まとめ
とにかく「全く先が読めない展開」を用意することが「キレ」であります。
恐らくこんなに単純ではありませんが、僕はそう思っています。
キレをうまく使うことで、読者を導入の時点で釘付けにする。
短篇小説では重宝される仕組みだそうです。僕も短篇を書いてみたいです。

陽緋