小説家になりたい
遂に将来について真剣に考えるようになりました。
大学4年目にしては遅い気がする、とゼミの教授にも言われた次第です。
今までは国語の先生になりたい、と思っていたけれど……やっぱり諦めきれない夢があります。
それは、小説家になるということ。
高校生だった僕は、本がきっかけで「国語」が好きになりました(正しくは現代文ですが)。
様々な表現技法、文の構成、伏線、物語の本質、登場人物の動かし方、etc…その一つ一つが僕にとってとても興味深い内容である、ということ。
文章を書くこと、読むことの楽しさ。
これらに出会ったから、僕は「国語」が好きになりました(正しくは現代ry)。
そして、自分と社会の関わりを考えている内に、先生も良いけど、やっぱり小説家になりたいという思いが強くなってきたのです。
いや、小説家は大変だよ?30まではまだいけるけど、わんさかいる小説家志望の中で小説家になれるのはほんの一握りだよ。
これはゼミの先生の言葉。
先生の言う通りです、小説家を志望する人間はたくさんいる、その衆に抜きん出なくてはならない。
かつて経験した高校受験よりも遥かに高い倍率です。
更に、自分以上に熱い意志と面白い構想、磨かれた技能を持つ者たちと戦わなくてはなりません。
先生は言いました。
――大海原に出るか出ないかは、大海原を見てから決めること。
――まず書いてみて、送ってみてから決めればいい、と。
実際の言葉ではありませんが、こんな意味でした。
親に迷惑をかけていい、そもそも親はそういうものだから。
30までと期限を決めて挑戦する。
この言葉をいただきました。
僕がこれから何を為すのか、どうなっているのかは分かりません。
でも、一つ、心の中に留めていることは、
「小説を書きたい、小説を書くのは楽しい」
という気持ち。
二次創作を細々と続けてきたのも、その想いがあったからです。
ですが、これから戦うのは自分自身ではなく、大海原。
評価や時代の流れに流され、疲弊してしまうかもしれません。
それでも、僕は小説を書きたい。
まだ見ていない大海原を目がけて、裸足で精一杯走ってみたい。
まずは、走るための道と、泳ぐための方法を考えていきたいと思います。
陽緋